北海道には、地方裁判所が4つあります(札幌地方裁判所、旭川地方裁判所、函館地方裁判所、釧路地方裁判所)。
地方裁判所の民事事件、刑事事件の控訴事件や家事事件の抗告事件は、高等裁判所に申立ることになります。
北海道内の地方裁判所・家庭裁判所の事件は、札幌高等裁判所に申し立てます。
札幌高裁には支部がありませんので、札幌市内にある札幌高裁(札幌地裁と同じ場所)に全て係属することになります。
旭川、函館、釧路の裁判所の事件の判決に不服があっても、札幌が遠方ということで、心理的に控訴をためらう人がいるかもしれません。釧路の控訴率が平均より特に低いという話もあります。
また、遠方ということにより、本人の交通費や、弁護士の日当・交通費がかさむことを心配して、控訴することをあきらめる場合もありえます。
しかし、控訴審は、初回期日は裁判所に行かなければならないとしても、初回で結審することもありますし、
弁論準備手続になれば電話会議システムを使って裁判所まで行かずに済む場合もあります。
控訴すること等をあきらめるのではなく、費用が心配なら、一審で依頼した弁護士等に費用の見積を聞いて判断すべきでしょう。
なお、北海道に限った話ではありませんが、電話会議を使えば済むのに、日当欲しさにわざわざ出張する弁護士もいます。
札幌地裁の管轄地域以外の方が一審の弁護士を変えたい場合、高裁のある札幌の弁護士に依頼することも可能です。
新しい弁護士を探したり、イチから説明をしたりする不便があるかもしれませんし、打ち合わせがしづらいというデメリットがあるかもしれません。
地元で弁護士を探すか、札幌の弁護士を探すかはそれぞれのメリット・デメリットがあるでしょう。
大事なのは、地元かどうかではなく、信頼できて自分に合う弁護士に依頼することだと思います。
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北海道コンテンツ法律事務所
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弁護士 林 朋寛
(札幌弁護士会所属)
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