弁護士は、日本弁護士連合会(日弁連)に必ず加入していなければなりません。
日弁連は、本来は、弁護士、弁護士法人及び弁護士会の指導、連絡及び監督に関する事務を行うことを目的とした法人です(弁護士法45条2項)。
その日弁連が、弁護士のイメージアップ広報のCMを作りました。
武井咲さんを起用したCMです。武井さんは、昨年から日弁連のポスターにも起用されています。
そのCMがこちら。
イメージアップというからには、現状のイメージが何か想定されていて、そのイメージをどういう方向かに良くさせようという意図が表現されていないとイメージアップにならないでしょう。
このCMは、何をどう”イメージアップ”させたいのかさっぱり分かりません。
今回のCMは、どういうメッセージを伝えたいか、どういったターゲットに伝えたいかを全く検討もしていないのかもしれません。
CMの仕事の悪い見本のような作品に思えます。
たぶん、世間的にも何ら話題にもならずに済まされて、広報としても失敗でしょう。
安易に儲かったという点では、日弁連から受注した広告会社等は良かったのかもしれませんが。
無論、受注した側からすれば、
頭の堅い日弁連の執行部等で承認されるには、このように内容がなく毒もなく、一昔二昔前の役所の広報のようなものしか企画として通らなかったし、そのような発注だったと言うのかもしれません。
しかし、クライアントにとって無駄な広告費用でしかないような仕事は、広告のプロの仕事として評価されるものなのか私としては疑問があります。
日弁連や各地の弁護士会がCMやら広報やらするのには、基本的に無駄遣いだと思っています。
日弁連や弁護士会は、その予算は基本的に会員(つまり弁護士)から月に数万円を強制的に徴収したカネです。
少なくとも、CMをやるのであれば、もう少し話題性なりメッセージ性なりのあるものをやってもらいたいものです。
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弁護士 林 朋寛
(札幌弁護士会所属)
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